うねめ農場
経営方針

代表取締役  伊東 敏浩

先代からですと「片平」の地で約100年以上、「農業」という仕事を受け継いでおります。生まれ育った、うねめ伝説伝承の地で「農業」を続けたい…。そして、地元で育て上げたおいしい野菜を、多くの人に食べていただきたい。単純な想いです。

震災以来、様々な課題に直面しておりますが、今後は、栽培と加工の一貫体制への積極的な取り組み、また、地元「うねめ」ブランド確立と、さらなる流通網の拡大を目指し、地産地消をはじめとして、多くの方々においしい食材と、地元の魅力を発信していきたいと思っております。

こうした動きが、少しでも、「復興」への寄与となればと思っております。


通年栽培







郡山市片平地区と一部近隣地区も含めて、地形・土壌・気候等に合わせ、四季と通じての通年栽培体制を行っております。

春…イチゴ、夏…きゅうり、秋…コメ、冬…大豆

※総作付面積 約100ヘクタール(平成27年2月時点)
※福島県認証エコファーマー取得

品目別
<コメ>
最も多くの作付規模で展開しております。
安積疏水の引き込み口に面した田んぼでは、自然に育まれた上質の水と、それが作りだす肥沃な土壌で、毎年、おいしい片平産米が収穫されています。

<イチゴ>
ふくはる香を主要品種として生産しております。
最近では直売にも力を入れ、片平産のおいしいふくはる香を「うねめいちご」(仮)として展開する計画もあります。 長年、近隣地区等からの定期購入をしてくださるお客様も少なくなく、今後、生産規模の増設も含めた普及拡大を目指します。

<大豆>
市場出荷をはじめ、加工品開発に取り組んでおります。納豆やきな粉など商品化を行っております。また今後はOEMなど通じて、豆腐、豆乳はじめ各種加工品を展開し、健康食として提案を強化し消費、普及の拡大を目指します。

他、夏季にはキュウリを生産しております。市場出荷がほとんどです。また今後は機能性食品の展開を視野にたまねぎなどの生産品目の追加も前向きに検討しております。


幅広い流通網と小売販売
大規模作付・収穫により、流通としては業者向けに約6割、JA約3割、という割合で、農産物・肥料・その他幅広く、県内外多方面への流通網が展開されております。

また、残り1割は「小売」として、地元直売店での販売を展開しております。さらに、FAXやメール、また口コミでの、多くのご注文も承っております。


直売の強化とブランド化

「丹精込めて育てたものをしっかり評価いただきたい」


農業を取り巻く環境は、依然として深刻です。
米価政策の先行き不安、TPP、加えて福島県においては「風評」という壁…。

今までとは違うことを、できるところから。

これまで、市場出荷を中心としていた経営方針を、今後は、「直売強化」へと転換していきたいと考えています。
それは、お客様に、直接、品質の良さを、産地で実感していただくためです。
また、直接、メッセージを発信したり、様々なご意見を寄せていただくことで、より「安心して安全な農産物」の提供ができると考えるためです。
市場出荷は今まで通り行いますが、今後はより経営状況にプラスとなる流通チャンネルを選択して卸し販売を行うべきと考えます。

「ブランド化」 ―福島県の、郡山市の、片平町の、「うねめ農場」産というブランド化を今後推進して、新たな付加価値を加えての農産物提供を目指します。それは何より、自信のある食材をちゃんと評価して購入いただきたい、食べていただきたいということです。
特に「イチゴ」に関しては、福島県産品種「ふくはる香」の魅力をより広く知っていただくため、当農場産については「うねめいちご」としてブランディングを計画しています。産地、生産者が見えるイチゴ、安心、安全なイチゴ、そして一番は「また食べたいね」と言ってもらえるイチゴ作りです。

私たち、生産者の想いを農産物、加工品に詰め込むこと、そして、それを理解していただき、またご支援いただくこと…これが、私たちが考える「ブランド化」です。